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「一度は行ってみたい」温泉地ランキング・トップ20 1位は6年連続 じゃらん調査

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◆10位 熊本県・黒川温泉(1147票)

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 黒川温泉は、熊本県阿蘇地方の小国町、山あいの里山風景に溶け込むように旅館が点在する温泉地だ。大規模開発よりも景観と情緒を守るまちづくりで知られ、木造の宿や石畳、川沿いの遊歩道が「温泉街そのものを歩いて楽しむ」雰囲気をつくっている。

名物は入湯手形による露天風呂めぐりで、手形1枚で複数の旅館の露天風呂をはしごでき、泉質や湯船の個性を比べながら滞在できるのが魅力だ。渓流脇や森の中に設けられた露天風呂が多く、四季の自然を間近に感じながら湯に浸かれる点も評価が高い。

◆9位 岐阜県・下呂温泉(1197票)

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 下呂温泉は、岐阜県下呂市の飛騨川沿いに広がる温泉地で、有馬温泉、草津温泉と並ぶ「日本三名泉」の一つとして古くから名を知られてきた。平安時代に発見されたと伝わり、白鷺が湯を見つけたという「白鷺伝説」も残る。

泉質はアルカリ性単純温泉で、肌触りがなめらかで「美人の湯」と呼ばれるほどつるりとした浴感が特徴だ。温泉街は川を中心に宿や飲食店が集まり、情緒ある散策が楽しめる。河川敷の噴泉池や3つの共同浴場、足湯が点在し、気軽な湯めぐりができるのも魅力。湯めぐり手形で旅館の風呂をはしごする楽しみ方も定番で、山里の風景と温泉文化を一体で味わえる。

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Text by 切川鶴次郎