「たった21万円」「こんなにキュートなのに」ホンダ ナビが北米進出 現地誌興奮

本田技研工業

◆スクーターに軸足
すでに人気を得ているホンダ グロムと比較すると、ナビはどちらかというとスクーターに軸足を置き、手軽さを追求した印象だ。ライド・アパート誌は、駆動系はスクーターのように低い位置に配置されていると指摘する。これにより、燃料タンク下にストレージポッドを確保した。また、クラッチ操作不要のCVTを搭載しており、ビギナーでも直感的な走行が可能になっている。

1807ドル(約20万6000円)からという比較的手頃な価格も話題だ。米ジャロプニック誌(11月16日)は、「グロムより小型で軽量なだけでなく、大幅に安い!」「こんなにキュートなのに」と述べ、競争力のある価格に注目している。

同誌によると、グロムは最近品薄状態で実売価格が希望小売価格を上回る傾向が続いてきた。これに対しナビは若者でも手を伸ばしやすい価格となっているが、ジャロプニック誌はその理由のひとつにキャブレターの採用があるとみている。

エンジンへの燃料供給はデジタル式のインジェクターの採用が増えているが、ナビはアナログ方式のキャブレターを導入している。やや時代遅れともいえるが、これで手頃に入手できるのなら興味がもてる、と同誌は肯定的に評価しているようだ。またナビはインド生まれで新たに開発されたモデルではないことが安い理由だと指摘している。

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Text by 青葉やまと