驚きの歴史トリビア26発 核ミサイルのコード忘れる大統領、38分で終わった戦争……

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9,「パンがなければ」
 「……ケーキを食べれば良いじゃない」の迷言で知られるマリー・アントワネットだが、実際に発言したのかどうかは非常に疑わしいようだ。とある王女の発言として哲学者・ジャン=ジャック・ルソーによる伝記のなかに登場するのだが、当時のマリー・アントワネットはまだ14歳であり、しかもオーストリアに住んでいる。問題の王女がマリー・アントワネットだという解釈にはやや無理があるだろう。

 逆に、善行が架空のものだったというケースもある。初代アメリカ大統領のジョージ・ワシントンは、少年の頃にリンゴの木の枝を折り、それを正直に告白したと言い伝えられている。残念ながらこれは創作であり、伝記作家は、後から付け加えたエピソードであると告白している。

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10, ピサの斜塔は2階からもう……
 イタリアにあるピサの斜塔は完成してから徐々に傾いてしまったと想像しがちだが、実は2階を建設中にすでに悲劇は始まっていた。軟弱な地盤の上に不安定な基礎を造ってしまったことが施工不良の原因だという。いまでは多くの観光客を寄せつけているため、結果オーライといったところだろうか。

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Text by 青葉やまと