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生活水準の高い国・地域トップ20 一人当たりGDP(PPP)

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◆2位 ルクセンブルク 15万2915ドル

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投資ファンドの組成・管理で欧州有数のプレーヤーだ。25年2月時点で国内籍ファンドの純資産総額は約7.6兆ユーロ規模に達し、国際マネーの受け皿としての地位を再確認した。

労働市場は越境通勤者の比率が高く、多国籍な人材が金融・専門サービスの競争力を高める。小規模経済ながら高付加価値サービスの集積が家計の実質的な豊かさを下支えする構図だ。

◆1位 シンガポール 15万6755ドル

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海運・航空・金融の三位一体モデルが強い。港湾は24年にコンテナ取扱が4112万TEUと過去最高を更新し、ハブ機能を拡張。航空では将来需要に備え、第5ターミナルの建設が再始動した。

金融面では当局年次報告で示された通り、24年のセクター成長率が前年の倍以上に加速し、運用資産残高は初めて6兆シンガポールドル超へ。基盤インフラと制度の両輪で外需獲得力が増している。

ちなみに、日本はPPPベースの一人当たりGDPで世界第41位、推計値は5万4677ドルだ。世界平均(2万5743ドル)を大きく上回る一方、主要先進国では下位で、G7のなかではアメリカ(10位)、ドイツ(22位)、カナダ(27位)、フランス(28位)、イギリス(31位)、イタリア(32位)を下回る位置にある。

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Text by 切川鶴次郎