×

腰痛をこじらせる人・軽くできる人、違いを生む20の「食べ物」

amenic181 / Shutterstock.com

◆とり入れたい:大豆製品

K321 / Shutterstock.com

豆腐や納豆などの大豆製品は、腰痛予防のベースとなる骨と筋肉の健康を支えるうえで心強い食品だ。大豆たんぱく質は、肉に匹敵する質の高いタンパク源とされており、筋肉の修復と維持に役立つ。

特に納豆には、骨にカルシウムを定着させるのを助けるビタミンKが豊富に含まれている。これは骨密度の維持にとって重要な栄養素だ。また、マグネシウムや、大豆イソフラボンといった成分も含まれており、筋肉のこわばりを和らげたり、加齢に伴う骨量の減少をゆるやかにすることが期待されている。こうした働きが重なり合うことで、骨や筋肉のコンディションを整え、腰のトラブルを遠ざける土台づくりにつながる。

◆とり入れたい:貝類

feathercollector / Shutterstock.com

しじみやあさりなどの貝類は、神経と血液の健康維持に関わる栄養素が豊富だ。特にビタミンB12が多く、これは末梢神経の正常な働きに欠かせない栄養素とされている。ビタミンB12が不足すると、しびれや神経痛などの原因になることが知られており、普段の食事からしっかり補っておくことが大切だ。

また、貝類には良質なタンパク質や鉄分も多く含まれている。鉄分は貧血を防ぎ、全身への酸素供給をスムーズにするうえで重要な栄養素だ。慢性的な貧血や疲労感は、腰回りの筋肉のこわばりや姿勢の崩れを悪化させる一因にもなるため、貝類を取り入れることは、腰を支える体力の維持という意味でも役立つ。

次のページ 腰痛予防の「縁の下の力持ち」

Text by 切川鶴次郎