◆9．りんご

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りんごは果物の中でも保存性が高いが、必ずしも冷蔵庫に入れる必要はない。低温下では甘みや香りの印象が弱まり、食感も粉っぽく感じられることがある。特に購入後すぐに食べる予定であれば、直射日光を避けた冷暗所での常温保存で十分とされる。

一方で、りんごはエチレンガスを多く放出する果物として知られ、周囲の野菜や果物の熟成を早めてしまう性質がある。冷蔵庫に入れる場合は、他の食材と分けて保存する配慮が必要だ。長期間保存したい場合にのみ冷蔵が有効だが、短期保存なら常温の方が風味を保ちやすい。

◆10．桃

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桃は冷蔵庫に入れると甘さが引き立ちそうに思われがちだが、基本的には常温での保存が適している果物だ。未熟な桃を低温で保存すると追熟が止まり、果肉が硬いまま風味も十分に引き出されない。さらに、冷蔵庫の低温は桃の細胞を傷つけ、果肉が粉状になったり、水っぽくなったりする原因になるとされる。

購入後は直射日光を避け、風通しのよい場所で常温保存し、甘い香りが立ち、軽く押して弾力を感じる状態まで待つのが望ましい。すでに完熟して食べ頃を迎えた桃は、傷みを防ぐために短期間だけ冷蔵庫で冷やすことは可能だが、食べる直前に限るのが基本だ。

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