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冷蔵庫に入れなくていい食品20 美味しくなくなったり傷んだりも

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◆17.チョコレート

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チョコレートは溶けやすいことから冷蔵庫で保存したくなるが、基本的には常温保存が適している。冷蔵庫に入れると、出し入れの温度差で結露が生じやすく、表面に白い粉状のものが浮き出る「ブルーム現象」が起こる原因になる。これは品質が劣化した状態で、風味や口どけが損なわれやすい。さらに、チョコレートは周囲のにおいを吸収しやすく、冷蔵庫内の食品臭が移るおそれもある。保存する場合は、直射日光や高温多湿を避け、20度前後の涼しい場所に置くのが理想とされる。夏場など室温が高くなる時期に限り、密閉容器に入れたうえで冷蔵庫を使うのが現実的な対応だが、温度変化には十分注意したい。

◆18.醤油

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醤油は冷蔵庫に入れるべき調味料と思われがちだが、未開封の状態であれば必ずしも冷蔵保存は必要ない。開栓前の醤油は、製造段階で加熱殺菌されており、直射日光を避けた冷暗所で常温保存が可能とされている。冷蔵庫に入れても品質が大きく向上するわけではなく、保管スペースを圧迫するだけになりやすい。一方で、開栓後の醤油は空気に触れることで酸化が進み、香りや色が変化しやすくなる。特に使用頻度が低い場合は、冷蔵庫で保存することで劣化を緩やかにできる。毎日使う家庭では冷暗所、消費に時間がかかる場合は冷蔵庫と、使い方に応じて保存場所を選ぶことが、醤油の風味を保つポイントとなる。

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Text by 切川鶴次郎