惜しまれつつ北米から消えた20車種 ヤリス、フィット、シビッククーペも

Toyota Motor Sales, U.S.A., Inc.

19.メルセデス ベンツSLおよびSLC
 メルセデス ベンツSLのファンたちは生産打ち切りの噂に戦々恐々としていたが、ついに懸念は現実のものとなってしまった。しかし早くも2021年内にはベンツSLが復活の狼煙を上げるという予測も出ており、詳報を待ちたい。一方、メルセデス ベンツSLCもラインナップの整理対象となっている。こちらはSLの弟分といった存在であり、2016年まではSLKの名で親しまれていた。ロードスター人気の陰りとともに人気が離れていたことから、いったん区切りをつける運びとなった。

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20.トヨタ ヤリス
 北米版トヨタ ヤリスに2021年版が登場することはなく、同シリーズは2020年6月をもって生産終了となった。サブコンパクトセダンとハッチバックの両モデルともに引退している。もともとは廃盤の計画を示した北米トヨタ内部のメモが流出し、同社がこれを追認する形で明らかになった。アメリカで15年ほどの販売歴を持つヤリスだが、2019年の販売数は2万2000台に留まるなど近年では苦戦が目立った。より高い価格設定のコンパクトカーであるカローラが同車の14倍近い順調な売り上げを見せており、ヤリスの退場後は同車がエントリー層のニーズを引き受けることになりそうだ。

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Text by 青葉やまと