人間にとって危険な動物ランキング、1位による年間犠牲者は75万人

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9位:ワニ(クロコダイル)

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年間犠牲者:1000人

アフリカ、オーストラリア、南北アメリカ、ユーラシア大陸南部、カリブ海の島々などで毎年犠牲者を出しているワニ。大きく分けるとアリゲーター科とクロコダイル科に分類され、なかでも、クロコダイル科のワニはイリエワニやナイルワニに代表される大型の種で獰猛。ワニは基本的に憶病なので入江にいる人間を襲うことはあまりないはずだが、魚の乱獲などで食べ物が不足し、浅瀬に食べ物を求めてあがってきたところにいた人間を獲物として捕食してしまうことが理由だと考えられている。

8位:回虫

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年間犠牲者:4500人

回虫は、人間の小腸などに寄生する虫。世界中で8〜10億人が回虫に寄生されており、成虫が塊になって腸を塞いだり、胆管や虫垂に入り込んでしまうこともあり、人を死に至らしめる。死に至る感染者はほとんどが小児である。そのほか、栄養障害を起こしたり、毒素により腹痛、頭痛、嘔吐、けいれんといった症状を起こすこともある。

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Text by 西尾裕美