最高にかわいい世界の動物20選 フサフサの毛並み、スローな仕草……思わずうっとりする愛らしさ

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10:チンチラ
 アンデス山脈などに棲むげっ歯類で、柔らかい極上の毛が自慢だ。リスのようにフサフサの尻尾を持ち、体長は30センチ前後になる。人間なら1つの毛穴に1本の毛が生えるところチンチラは50本前後生えており、それが特別な触感の秘密だ。高度3000メートル以上の住処は、冬場には気温0度を下回ることがある。温かな毛皮は厳しい環境を生き抜くための必需品だ。

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9:ノロジカ
 気品ある姿が美しい小型のシカで、ヨーロッパ北部からアジアにかけて広く分布する。ディズニー映画『バンビ』は北アメリカで親しまれるミュールジカをモデルとしているが、原作小説はノロジカの子が活躍する物語だ。一般的に鹿は夏場の豊富な餌を利用して脂肪を蓄えるが、ノロジカは脂肪を貯めず、代わりに繁殖活動を行う。その後、めずらしいことに受精卵は数ヶ月も休眠状態に入る。こうして冬場の出産を避け、 翌年初夏という最適な時期に仔鹿が誕生するようになっている。

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Text by 青葉やまと