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世界の評価で見る「日本の料理」ベスト25 海外の視点で読み解く人気の理由

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◆16位 カレーうどん

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カレーうどんは、とろみのあるカレーだしに太いうどんを泳がせた、和と洋の“いいとこ取り”の一杯だ。スパイスの香りと、かつおや昆布のだしの旨みが重なり、ひと口目から体が温まる。テイスト・アトラスのコメントでも「カレーとうどんの組み合わせは天国のような相性」と評され、欧米のカレー文化に親しんだ旅行者ほど、この日本的アレンジの完成度に驚く傾向があるようだ。

もちもちの麺が濃いスープをしっかり絡め取り、最後まで味が薄まらない満足感も魅力。そば屋やうどん店の定番でありながら、店ごとにだしや辛さ、とろみの個性が出るため、“食べ比べが楽しい日本のカレー”として外国人の支持を集めている。

◆15位 チャーシュー

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チャーシューは、豚肉をしょうゆベースのたれでじっくり火入れし、脂の甘みと赤身の旨みを最大限に引き出した日本の煮豚だ。ラーメンの定番トッピングとして世界に知られる一方、最近は「肉そのものがおいしい料理」として単体でも注目されている。

箸でほどけるやわらかさ、噛むほどに広がるコク、表面の香ばしさが一体になった味わいは、外国人旅行者にも直感的に伝わりやすい。店ごとに煮る・焼くの比率や味付けが違い、脂の軽重や香りの個性が出るため、ラーメン巡りの楽しさを底上げする存在として高評価を得ているようだ。

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Text by 切川鶴次郎