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世界の評価で見る「日本の料理」ベスト25 海外の視点で読み解く人気の理由

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◆20位 いちご大福

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いちご大福は、やわらかな餅と甘いあん、そして酸味のあるいちごを一体にした和菓子で、初めて食べる外国人にも「味の構造がわかりやすい」と評されやすい。もちもちの食感は新鮮で、かじった瞬間に果汁が広がる驚きがあるうえ、あんの甘さがいちごのさっぱり感で中和され、重くなりにくい。

見た目も白い餅から赤い断面がのぞく華やかさがあり、写真映えするスイーツとして旅先で人気が高い。伝統的な大福の中でフルーツを使った“モダン和菓子”の代表格として、土産物やカフェでも外国人の支持を集めているようだ。

◆19位 ひつまぶし

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ひつまぶしは、名古屋発祥のうなぎ料理で、刻んだかば焼きを熱いご飯にのせて三段階で味わうのが魅力だ。まずはそのままうなぎと米の香ばしさを楽しみ、次に薬味を加えて風味を変え、最後はだしやお茶を注いでさらりと締める。

テイスト・アトラスでも地元出身者が「おいしい」と太鼓判を押すほか、「これまで食べた中で一番面白いうなぎ。甘いタレで覆い隠さず、焼きと味付けが絶妙」といった声があり、うなぎ本来の旨みと食べ方のストーリー性が外国人にも強く刺さっているようだ。旅の特別な一食として選ばれやすい、名古屋の代表格である。

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Text by 切川鶴次郎