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世界の評価で見る「日本の料理」ベスト25 海外の視点で読み解く人気の理由

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◆8位 味付け卵

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味付け卵は、ゆで卵をしょうゆやみりんベースのたれに漬けて、黄身までしっかり味をしみ込ませた日本の定番トッピングだ。ラーメンの横に半分だけ添えられることが多いが、外国人には「シンプルなのに完成度が高い」と驚かれやすい。

白身にほどよい塩気が入り、黄身はとろりと濃厚で、だしや甘みのニュアンスが加わることで“ただの卵”を別物にしている。半熟、固ゆで、漬け時間の違いで店ごとに個性が出るため、ラーメン巡りの楽しさを深める存在としても評価されがちだ。ご飯のおかずや酒のつまみにもなる万能さが、海外の食通にも広がっているようだ。

◆7位 ジンギスカン

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ジンギスカンは、北海道を代表する羊肉の焼き肉で、中央が盛り上がった専用鍋で肉と野菜を一緒に焼き、たれで食べるスタイルが特徴だ。羊肉特有の香りはあるが、焼くことで脂が落ち、意外にさっぱりと食べられるため、外国人旅行者にも「ラム好きの天国」として支持されやすい。

オーストラリアやニュージーランドなどラム文化のある国の人ほど抵抗が少なく、日本流の甘辛いたれや野菜と一体で食べる楽しさに新鮮さを感じるようだ。札幌やビール園での体験が旅のイベントになりやすく、北海道グルメの記憶を強く残す一皿として高評価を集めている。

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Text by 切川鶴次郎