史上最高の国産クラシックカー・トップ20 米ファンが選んだ1位は……?
日産自動車
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◆5位:トヨタ セリカ スープラ(日本名「セリカXX」)

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トヨタ セリカ スープラは1970年代後半に登場したスポーツクーペで、日本ではセリカXXとして知られる。海外ではスープラの源流として位置付けられ、直列6気筒を積むロングノーズのプロポーションがクラシックとして映える一台だ。ベースのセリカより上級志向で、滑らかな高速巡航と快適性を重視したグランドツアラー色が強い。角形を基調にしたボディラインや当時らしい内装の雰囲気は、いま見ると70年代末から80年代初頭のデザインを体現している。現代のスポーツカーのような絶対性能ではなく、機械の鼓動を感じながら走る味わいが魅力で、クラシックカーとしての楽しさがある。海外では当時の日本車の品質と耐久性が評価され、良質な個体が残るほど希少性が増して相場も上がりやすい。スープラという名前の物語の出発点として、コレクターにもファンにも刺さるモデルである。
◆4位:日産 300ZX(日本名「フェアレディ Z」)

日産自動車
日産 300ZXは、日本ではフェアレディ Zとして知られるスポーツカーで、海外では高性能グランドツアラーの代表格として人気を集めた。とくに1990年代のZは、低くワイドなスタイルと先進的なパッケージで当時の日本車の勢いを象徴し、V6エンジンを核に高速域の安定性と快適性を両立させた点が魅力だ。ターボ仕様を含む幅広いグレード展開により、直線性能だけでなくツーリング用途でも評価され、北米市場での知名度が高い。デザインは流麗で、ロングノーズのクラシックな文脈を残しつつ、未来感のある面構成が時代性を強く映す。いまでは電子制御や補機類の複雑さから維持に手間がかかることもあるが、その分、きちんと整備された個体は希少で価値が上がりやすい。Zの系譜を海外に強く印象付けたモデルとして、日本製クラシックの中でも存在感を保ち続けている。




