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腎臓の健康のために食べたい・気をつけたい20の食材 バナナ、アボカド、ニンニク…避けるべきは?

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◆7.タマネギ

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 タマネギは腎臓に配慮した食事で取り入れやすい野菜の一つだ。カリウムやリン、ナトリウムが比較的少ないため、これらの調整が必要な人でも量を見ながら使いやすい。加えて甘みとうま味が強く、炒め物やスープ、蒸し料理に加えるだけで味の厚みが出るので、塩分を増やさずに満足感を高めやすい点が大きな利点である。

 硫化アリル系の成分やケルセチンなどの抗酸化成分を含み、炎症や酸化ストレスの抑制に役立つ可能性も指摘されている。減塩中に食事が単調になりやすい時、タマネギの香りと甘さは心強い味方になる。ただし、腎機能の状態によってカリウム管理の目標は変わるため、食べ過ぎは避け、検査値や指示量に合わせた適量を守ることが基本だ。

◆8.魚

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 魚は腎臓に配慮した食事で役立つたんぱく源の一つだ。赤身肉に比べて脂質が少ない種類が多く、良質なたんぱく質を確保しつつ、腎臓病で気にしたい飽和脂肪酸の摂り過ぎを抑えやすい。サケ、サバ、イワシなどの脂ののった魚はオメガ3脂肪酸を含み、炎症を抑える作用や心血管リスクの低下が期待され、腎臓の負担軽減にもつながり得る。

 ただし魚でもリンやカリウムは含むため、腎機能の段階や透析の有無に応じて適量を守ることが大切だ。加工品や干物、味付け缶詰、フライなどは塩分やリン添加物が増えやすいので、できるだけ生や冷凍の魚を選び、焼く、煮る、蒸すといった薄味の調理に寄せたい。大きな魚は水銀が多い場合があるため、種類の偏りを避け、医師や管理栄養士の指示に沿って安全に取り入れるのがよい。

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Text by 青葉やまと