腎臓の健康のために取り入れたい・気をつけたい20の食材 バナナ、アボカド、ニンニク…避けるべきは?
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◆11.卵白

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卵白は腎臓に配慮した食事でよく使われる、質の高いたんぱく源である。卵のたんぱく質の多くは卵白に含まれ、必須アミノ酸のバランスが良い一方、リンは主に卵黄側に多い。そのため卵白だけを使うと、たんぱく質を確保しながらリン摂取を抑えやすいという利点がある。透析中などでたんぱく質をしっかり取りたいがリン管理も必要という場合、卵白は特に相性がよい。
調理面でも、ゆで卵の卵白、卵白焼き、スープへの溶き入れなど応用が広く、塩分を控えたいときは香味野菜やハーブで風味を足すと満足感を保ちやすい。ただし必要なたんぱく質量は腎機能の段階で変わるため、食べ過ぎは避け、検査値や指示量に合わせて適量を続けることが大切だ。
◆12.赤ブドウ

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赤ブドウは腎臓に配慮した食事で取り入れやすい果物の一つだ。ぶどうは果物の中ではカリウムとリンが比較的低めで、少量なら低カリウム・低リンの選択肢になりやすいとされる。とくに赤ブドウは皮の色素に由来するポリフェノールやレスベラトロールなどの抗酸化成分を含み、炎症や酸化ストレスへの対策という観点でプラスに働く可能性がある。
ただしカリウム量は「低い」とはいえゼロではなく、食べる量が増えると総摂取量が上がるため、半カップ程度など小さめの一回量で調整するのが基本になる。また、果汁やレーズンなどの加工品は糖分やミネラルが濃縮されやすいので、できるだけ生の赤ブドウを選び、食べ過ぎを避けたい。腎機能の段階や透析の有無で許容量は変わるため、検査値や指示量に合わせて主治医や管理栄養士と相談しながら取り入れると安心だ。




