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無意識に車を傷めているかも? 今すぐやめたい19の悪習慣

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◆6.停まらないうちにギアをバックに入れる

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 車が完全に停止する前にギアをバックに入れる行為は、トランスミッションに強い負担をかけやすい。前進方向に回転している状態で逆方向のギアを選択すると、内部のギアやクラッチ、シンクロ機構に無理な力が加わる。これを繰り返すと、ギアの入りが悪くなる、異音が出るといった不具合につながる可能性がある。

特にマニュアル車では影響が出やすく、修理が高額になるケースも少なくない。安全面でも、意図しない急停止や挙動の乱れを招く恐れがある。進行方向を切り替える際は、必ず車を完全に止めてから操作することが、車を守る基本である。

◆7.低温時にエンジンをふかす

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 低温時にエンジンをふかす行為は、暖機になるどころか摩耗を招きやすい。RACは、短距離走行そのものが一律に悪いのではなく「重要なのは、エンジンが温まるまで回転数を上げないことだ」と指摘する。冷えた状態ではオイルが十分に温まっておらず、全体に行き渡るまで時間がかかる。

そこで強くふかすと、潤滑が追いつかないまま負荷をかけることになり、不要な損傷や摩耗につながり得る。RACも、オイルが温まり循環する時間を確保することが「潜在的な損傷」と「過度な摩耗」を避けるうえで重要だとしている。エンジン始動後は急いで回転を上げず、穏やかに走りながら温度を上げるのが基本である。

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Text by 青葉やまと