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AIに奪われやすい仕事・奪われにくい仕事 20職種ランキング マイクロソフト研究で判明

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生成AIは、私たちの仕事にどこまで入り込んでいるのか。マイクロソフトの対話AI「Copilot」の実際の利用データをもとに、職業ごとの「AIの使われやすさ」をスコア化した研究から、その実態が見えてきた。上位には通訳・翻訳やライター、営業など情報処理やコミュニケーションを中心とする仕事が並ぶ一方、下位には医療や建設、現場作業といった身体的な対応を伴う職種が目立つ。本記事では、AIの影響が小さい職業と大きい職業、計20職種を紹介する。

まずは、影響が最も小さい職業から見ていく。

◆同率9位 有害物質除去作業者

taylanozgurefe / Shutterstock.com

有害物質除去作業者は、アスベストや鉛、化学物質など人体や環境に有害な物質を建物や工事現場から安全に取り除く専門職である。防護服や専用機材を用い、現場の状況に応じて手作業で処理するほか、厳格な安全基準に基づく判断力も求められる。今回の論文では、こうした業務は生成AIの適用度が極めて低い職種に分類された。一般に、物理的な現場作業や状況判断を伴う業務は、情報処理中心の作業と比べてAIの活用が難しいと考えられる。

◆同率9位 採血担当者(医療スタッフ)

Photoroyalty / Shutterstock.com

採血担当者は、医療機関で患者から血液を採取する専門職で、検査や輸血に必要なサンプルを正確かつ安全に扱う役割を担う。採血時には患者の体調や血管の状態を見極めながら適切な手技を行い、感染防止や取り違え防止などにも細心の注意が求められる。患者と直接向き合う業務であり、現場での判断や繊細な手作業が欠かせない点が特徴だ。こうした特性から、生成AIによる代替は難しい分野とされ、本研究でも適用度の低い職種に位置付けられている。

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Text by 切川鶴次郎