×

日本にしかない!? 海外の人が驚く「日本のモノ・習慣」20選

Gilang Prihardono / Shutterstock.com

◆11. クルマの装備がユニーク

yasumurasaki / Shutterstock.com

 日本のクルマ装備は、狭い道路や雨の多い気候に合わせて独自に進化してきた。小さな車体に室内空間を詰め込む軽自動車の思想はその象徴で、排気量660cc以下の特別規格が支えている。さらに初心者が免許取得後1年間掲示する若葉マークは、周囲に配慮を促す制度として定着し、運転者同士の暗黙の協力を生む。

 窓を少し開けても雨が入りにくいドアバイザーの普及や、カーナビにテレビ機能が標準的に載る傾向なども含め、生活の細部に寄り添う実用志向が日本の車文化を形づくっている。

◆12. タクシーのドアが自動

McFishoPhoto / Shutterstock.com

 日本のタクシーは後部ドアが運転手の操作で自動開閉する。高度経済成長期に乗客数が増え、運転手が乗り降りのたびに回り込む手間や危険を減らすため装置が開発され、1964年の東京オリンピックを機に「おもてなし」と安全性の象徴として普及した。

車道側への不用意な開閉を防ぎ、確実に閉める役割もあるため、乗客が勝手に閉めないのが作法とされる。海外では自分で開け閉めするのが普通で、この自動ドアは日本独特の乗車体験だ。

次のページ 冬でもぽっかぽか

Text by 切川鶴次郎