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日本にしかない!? 海外の人が驚く「日本のモノ・習慣」20選

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◆9. 電車で居眠り

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 通勤や通学の電車で居眠りする人が多いのは、日本ならではの風景だ。混雑した車内でも肩を寄せ合いながら眠れるのは、治安の良さに加えて、他人の睡眠を邪魔しないという暗黙の了解が共有されているからだろう。

 長い移動時間や仕事の疲れを移動中に回復する現実的な工夫でもあり、寝過ごした人を起こさず見守る空気も含めて、公共空間への信頼が成り立っている。海外では警戒心や文化の違いから珍しく、安心して眠れる場所としての電車が日本の社会性を映す。

◆10. 信号機の青

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 日本の進行信号は「青信号」と呼ぶが、海外ではgreen lightが一般的で、灯火自体も緑が標準だ。日本語の「青」が歴史的に緑まで含む色名だったため呼称が残り、1973年に警察庁が「可能な限り青に近い緑」を使う方針を示して青みの強い緑へ寄せた。

 LEDの発色差やレンズの劣化、周囲の光で実際に青く見える信号が生まれ、各地で「本当に青い信号がある」と語られる背景になっている。

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Text by 切川鶴次郎