日本にしかない!? 海外の人が驚く「日本のモノ・習慣」20選
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◆19. 街に足湯がある

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温泉街の通りや駅前に足湯がさらりと置かれているのは、日本の街のユニークさを示す風景だ。足湯(あしゆ)は、服を脱がずに気軽に温泉の効能を味わえる「町に開かれた温泉」として、草津や下呂など多くの温泉地で無料、あるいは維持協力金程度で提供されている。散策の途中で立ち寄り、旅人も地元の人も隣り合って足を浸すことで、町全体が湯治場の延長のような空気を帯びる。
海外にも温泉地はあるが、街中の公共空間に「誰でも使える足湯」を常設し、休憩所や交流の場として日常的に機能させる例は多くない。歩き疲れた体を癒やす実用性と、温泉文化を町ぐるみで楽しむ発想が結びついた、日本らしい「路上のぜいたく」である。
◆20. ごみ箱が見当たらない

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街を歩いてもごみ箱がなかなか見当たらないのは、日本の都市の特徴としてよく指摘される。1995年の地下鉄サリン事件や2001年の同時多発テロ以降、防犯上の理由で駅や街角のごみ箱が減り、自治体も清掃コストや分別の難しさから設置に慎重になった。一方で「ごみは持ち帰る」という学校教育や地域の清潔観が根づき、店で買った物の包みは自分で処理するのが当たり前になっている。
ごみ箱が少ないのに街が比較的きれいに保たれる背景には、公共空間を汚さないという無言の合意と、コンビニなど私的な回収拠点に支えられた生活の仕組みがある。海外から来た旅行者には不便に映るが、日本の自律的なマナー文化を象徴する光景でもある。
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