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海外が「日本から学べ」と言っている20のこと

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◆19.ミニマリズムとシンプルな生活

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日本のミニマリズムは、単に物を減らす流行ではなく、限られた空間で快適に暮らす知恵として育ってきた。収納や動線を整え、必要な物だけを厳選することで、掃除や管理の負担を下げる。余白が生まれると、部屋の空気や光の変化に気づきやすくなり、気持ちも落ち着く。例えば季節ごとに道具を入れ替えたり、多用途の家具で兼用したりする。消費が過剰になりがちな社会にとって、「足りる」を基準に生活を設計する発想は、家計だけでなく環境負荷の軽減にもつながる。見せるより整える、という価値観が支持されている。

◆20.継続的なカイゼン活動

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日本のカイゼン活動は、大きな改革よりも日々の小さな改善を重ねる点に特徴がある。現場で気づいた不便や無駄を放置せず、すぐ試し、結果を共有する。担当者に裁量を与え、失敗も学びとして扱うため、改善が習慣として定着しやすい。例えば作業手順の見直しや配置換え、記録方法の簡素化など、投資を抑えつつ効果を出す工夫が多い。短期成果を追いがちな環境でも、品質と安全を底上げする方法として、この積み上げ型の思考は組織の耐久力を高める。

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Text by 切川鶴次郎