安定した老後を送れる国ランキング、日本の順位は? 「健康」指数で上位
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◆2位ノルウェーは税負担の大きさでスコア落とす
これに対して2位のノルウェーは、税負担や老年人口、統治体制の各指標でスコアが低下し、「物質的な豊かさ」指数では1位から6位へ、「退職後の資金」指数では12位へと順位を下げた。
これまで失業率の指標で好調だったノルウェーは、建設業界での雇用悪化の影響を受け、この分野での順位を1位から6位まで下げることとなった。ただし、1人当たりの所得では2位から1位に上昇しており、国民の基礎的な経済力は依然として高水準を保っている。
健康面では、スイスが平均寿命の大幅な改善により6位から2位へと順位を上げたのとは対照的に、ノルウェーは医療支出関連の指標で下落し、順位を1位から4位に落とした。ただし、コロナ禍の影響からは回復傾向にある。
退職後の財政面では、両国で明暗が分かれた。スイスはインフレ抑制に成功し、中央銀行が利下げを実施できる状況まで改善。一方、ノルウェーは税負担や高齢者依存率の指標で苦戦し、分野別の順位をトップ10圏外まで下げる結果となった。