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アメリカ人に聞いた「重要な国」ランキング 20年に首位陥落の日本は何位に?

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 世界に名だたる大国の一つであるアメリカは、経済でも安全保障でも多くの国に影響を与えている。そのアメリカから見た場合、関係を最も重視している国はどこだろうか。

 外務省が毎年実施している「米国における対日世論調査」の最新版(2021年度)によると、ランキングは以下のようになった。

無作為に抽出されたアメリカの成人1005名に対し、「米国にとって、現在重要なパートナーは次の国・機関のうちどの国・機関ですか」との問いに複数回答してもらい、その結果を集計したものだ。2019年まで3年度連続でトップを飾った日本は、最新版で順位を急落させる結果となった。それでは15位から1位までを見てみよう。

◆15位:南アフリカ 9%

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【推移】2015年29%/2016年40%/2017年5%/2018年8%/2019年6%/2020年6%

 2016年に40%を記録した南アフリカは、翌2017年に5%に急落した。以降、1桁台が続いている。背景には、アメリカの世論で南アフリカの存在感が相対的に薄く、同盟国や近隣国に比べて日常的な接点が少ないことがあるとみられる。

もっとも南アフリカはサハラ以南アフリカの主要経済圏であり、資源供給や地域の安定、感染症対策などで協力余地が大きいことから、アメリカ政府は対話と関係維持を続けてきた。

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Text by 青葉やまと