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アメリカ人に聞いた「重要な国」ランキング 20年に首位陥落の日本は何位に?

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◆12位:サウジアラビア 15%

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【推移】2015年36%/2016年44%/2017年17%/2018年14%/2019年16%/2020年14%

 サウジアラビアは2015〜2016年に3割台から4割台へ高まった後、2017年以降は1割台に低下し、その水準で推移している。

アメリカ世論では、エネルギー供給や中東の安全保障での役割が強く意識される一方、同盟国ほどの近さは感じにくく、情勢次第で評価が振れやすい面がある。ただ、原油市場の安定や地域の抑止力、対テロ協力などで関係の重要性は繰り返し確認されてきた。

◆11位:中国 15%

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【推移】2015年25%/2016年20%/2017年18%/2018年19%/2019年22%/2020年15%

 中国は経済規模と国際的影響力の大きさから、アメリカにとって無視できない存在として意識されてきた。世界経済やサプライチェーン、気候変動などで協力が必要な場面もあり、一定の重要度は保たれている。

一方で、通商政策や先端技術、軍事・安全保障、アジア太平洋の秩序をめぐって利害のずれが目立ち、相互不信も根強い。結果として、同盟国のような「頼れるパートナー」というより、競合と協力が併存する相手として見られやすく、世論の評価が伸びきらない構図が続いている。

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Text by 青葉やまと