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最も高収入のピンクカラー職トップ10 人を支え、社会を支える

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◆5位 医師補助

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年収中央値:13万20ドル
業界:医療

医師助手は、医師の監督のもとで診察・問診・検査・診断補助・治療処置・薬の処方・患者説明など幅広い医療行為を行う高度専門職である。医学生に匹敵する医学的知識と臨床技能を持ち、一次診療の現場を中心に医師と協働して患者ケアを担う。特に外来や救急、慢性疾患の管理では、医師の業務を分担する形で高い自律性を発揮し、医療提供体制の効率化に貢献している。近年ではチーム医療の推進により、その活躍フィールドは病院から地域クリニック、在宅医療まで広がっている。

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医師助手は直接患者と向き合う時間が長く、身体だけでなく精神的側面にも配慮しながら寄り添った説明や支援を行うため、対人サービス色が強い職種とされる。医師と看護師の中間的存在として、専門知識のみならず優れたコミュニケーション能力や協調性が求められる感情労働の要素が大きい。

高い専門性に裏づけされた職域の広さと社会的需要の高まりから、ピンクカラー的なケア職としての性質を持ちつつ、安定した高収入を得られるキャリアパスとして人気が高まっている。

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Text by 切川鶴次郎