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最も高収入のピンクカラー職トップ10 人を支え、社会を支える

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◆7位 上級看護師

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年収中央値:12万6260ドル
業界:医療

上級看護師は、看護師としての経験と高度な大学院教育を基盤に、医師に近い診療行為を行うことができる実践的医療専門職だ。診察や診断、検査、薬剤処方、慢性疾患管理といった一次医療を担う役割があり、とくに家庭医や地域医療の現場では不可欠な存在となっている。看護の視点を大切にしながら、患者と長期にわたって向き合うことから、単なる医師の代替ではなく、生活背景まで含めた総合的なケアを提供できる点が特色である。

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医師不足や高齢化が進むなかで、上級看護師は地域医療の担い手として重要性を増しており、医療現場のチーム医療推進の象徴ともなっている。診療能力と看護的ケア能力の両方を備えるため、患者や家族とのコミュニケーション能力が高く、対人支援色が濃い職種とされる。

もともとホワイトカラー的専門職だが、感情労働・ケア労働の側面が強いことからピンクカラー職としての側面も指摘されており、高い専門性と収入を両立できるキャリアパスとして注目度が高まっている。

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Text by 切川鶴次郎