チョコレートの世界に新たなジャポニズムの風

 日本とフランスの外交関係樹立を可能にした日仏修好通商条約は、1858年10月9日に調印され、ちょうど160周年を迎える。両国の文化的交流は深く、19世紀後半のフランスでは、日本の浮世絵などが流行し、「ジャポニズム」としてフランスにおける芸術に大きな影響を与えた。また近年は若者を中心に、日本のアニメや漫画など、ポップカルチャーがフランスで流行しており、新しいジャポニズムともいえる現象が起きている。

 そんな関係の深い両国の架け橋になるような日本のショコラがある。メリーチョコレートの海外戦略ブランド「トーキョーチョコレート」だ。



 上記の動画でも紹介されているトーキョーチョコレートは、2018年10月30日よりフランスで開催された世界最大のチョコレート展「サロン・デュ・ショコラ パリ」にて、フランスのチョコレートの格付けで最も権威のある「C.C.C.(フランスチョコレート愛好会)」より最高位の金賞を3年連続で受賞している。メリーチョコレートは、サロン・デュ・ショコラ パリに2000年から長きにわたり出展をしており、国内で最多出展・最多受賞の記録を更新している。

 今年のコンセプトは「新TOKYOジャポニスム」だ。日仏友好160年を祝して薔薇の花束を贈る気持ちをショコラで表現した「薔薇」は、審査員から「まるで朝摘んだ一輪の花をとってくるような、臨場感のあるイメージで、非常に香りが良い」と評された。他にも、日本のハーブである青紫蘇と日本のいちごスカイベリーを使用した「青紫蘇といちご」や、日本の伝統的な赤酢とみりんを使用した「赤酢」といった、日本に馴染み深い素材でジャポニズムを表現しているチョコレートが出展された。

左から、薔薇、青紫蘇といちご、赤酢、五味のプラリネ

 また、メリーチョコレートによると、大石トップショコラティエはフランスで「プラリネ」に定評があり、今回の「五味のプラリネ」は自信作ということだ。大石氏は今回の作品作りにおいて「ショコラを通して挑戦している事柄があり、それは和素材のショコラ、特に和素材のプラリネを創り上げること」と語っている。「五味のプラリネ」は五つのジャンルの味覚の種類「五味」(酸味、甘味、うま味、塩味、苦味)の良さをすべて集めたプラリネだ。

 動画内でも紹介されているが、チョコレートと日本酒のマリアージュについてもメリーチョコレートは長年にわたり提案をしており、チョコレートを通じた新しい解釈の日本文化が広がっている。

 動画の最後に「2019年1月、パリの経験と感動は日本へ」とある。実はサロン・デュ・ショコラは全世界を巡回しており、チョコレートの本場のパリからスタートした。そして、2019年1月に日本にてチョコレートの祭典サロン・デュ・ショコラが巡回してくる。パリが絶賛した日本発のチョコレートを体験するチャンスが間も無くやってくるので、期待して待ちたい。

メリーチョコレート、トーキョーチョコレートのサロン・デュ・ショコラへの取り組みについて、詳しくはこちら

提供:株式会社メリーチョコレートカムパニー

Text by NewSphere 編集部