「父の日」は冷遇されている? 統計で見る日米の「父の日」事情 今だからこそ“サプライズ”も可能
毎年、6月の第3日曜日は「父の日」。今年は15日に当たる。父の日が生まれたのはアメリカでだったが、そのアメリカでも、「母の日」ほどビッグイベントにはなっていないようだ。
【とあるアメリカ家族における、母の日と父の日の格差】
ハフィントン・ポスト(米国版)のブログのとある記事は、父親の立場から、アメリカにおける母の日と父の日の扱いの差をこう描いている。
・母の日
子供たちとわたしは、何週間も前から、ディナーには母さんをどこへ連れて行こうかと計画を練る。完璧なプレゼントを購入する。何時間もかけて、笑顔にさせること請け合いのグリーティングカードを一揃い選ぶ。そしてその大事な日には、朝食をベッドまで運ぶ。
・父の日
慌ててサインされたカードか、ぎりぎりになって包まれた贈り物。肩をすくめて、「父さんにどんなものをあげたらいいのか、わからなくって」といういつもの言い訳を添えて。
父の日は付け足しのような感がある、と筆者は語る。
【父の日の始まりは100年以上前】
たしかに、由来の上でも、父の日に先立って、母の日があった。
いまから100年以上前、ワシントン州に、男手ひとつで6人の子供を育て上げた父親がいた。父親の死後、長女は教会で、母の日の説教を聞いている時に、父親に感謝する日だって、あってしかるべきではないかと考えた。彼女はそのことを教会に提案した。1910年6月、父の日が初めて指定され、スポケーン市中の教会でその説教が行われた。6月というのは、父親の誕生月だったそうだ。その後、この習慣はアメリカ中に広まっていった。
【アメリカでの母の日・父の日事情】
アメリカでは、母の日は、一大イベントであって、全米小売業協会の調査によると、去る5月11日の母の日の総支出額は、推定で199億ドル(およそ2兆円)と見積もられている。これに対し、来る6月15日の父の日では、消費者はこれより70億ドル少ない125億ドル(およそ1兆2800億円)を支出する予定と見られている。イギリスのデイリー・メール紙が報じた。個人当たりにすると、母の日の平均支出額は162.94ドル(約1万6700円)、父の日の支出予定額は113.8ドル(約1万1600円)となる。
また、同協会の調査によると、母の日に母親にグリーティングカードを贈るつもりなのは81.3%だったのに対し、父の日にカードを贈る予定なのは64.1%とのことだった。
アメリカのクーポンサイト最大手のRetailMeNotは、調査会社The Omnibus Companyと共同で父の日に関する調査を実施した。それによると、今年、母の日のプレゼントを購入した人は86%、父の日のプレゼントを購入する予定の人は77%であるという。このアンケート調査では、プレゼント購入金額に大きな差は見られず、母の日には平均で68ドル(約7000円)、父の日には平均で61ドル(約6200円)を費やす、と回答されている。
【日本での母の日・父の日比較】
翻って、日本ではどうだろうか。アサヒグループホールディングスが今年行ったアンケート調査によると、母の日にプレゼントを贈ると答えた人は全体の約6割だったのに対して、父の日に贈ると答えた人は約4割だった。
マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると、これまで毎年、母の日にプレゼントを贈っていた人は、「毎年ではないが、だいたい贈っていた」人も含めて約53%。父の日には、同じく約40%だった。今年に関しては、母の日にプレゼントを贈る人は約54%、父の日は約42%だった。
人材サービス会社のエン・ジャパンが今年行った調査によると、母の日にプレゼントを贈る人は79%なのに対して、父の日にプレゼントに贈る人は57%とのことだった。
それぞれ、母集団の違いなどによって、数字に差は見られるが、“父の日にプレゼントを贈る人は、母の日にプレゼントを贈る人よりも少ない”という傾向は一致している。
【「父の日のプレゼント、何を選んだらいいのかわからない…」という人におすすめ】
これはまた、父の日にプレゼントがもらえると期待している父親は、まだ比較的少ないことを示唆しているのではないだろうか。だとすれば、父の日のプレゼントが、うれしいサプライズとなる可能性も、それだけ高いということになろう。
しかしながら、いざ、感謝の気持ちをプレゼントで表そうとすると、“母の日にはカーネーション”というような定番がないため、迷うことがあるかもしれない。そんな時には、「藤巻百貨店」の“「父の日」ギフト”が、良い道しるべとなるだろう。1ランク上のビールとして評判の「COEDOビール」、上質なインド綿を使用し、柔らかくナチュラルな着心地にこだわった「IKIJI」のポロシャツ、有田焼の伝統的な技術を用いて、吸い込まれるような青さを実現した「ARITA PORCELAIN LAB」のフリーカップなど、個性的な逸品がそろっている。
個性を持った品物であればこそ、どういう気持ちを込めてそのプレゼントを選んだのか、ということも、それだけ伝わりやすい。「藤巻百貨店」のラインナップを見ながら、どれが自分の父親のライフスタイルに調和するかと想像をめぐらすのは、選ぶ側にとっても、楽しいひと時となるだろう。
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