「危険なほど飲みやすい」 日本のCOEDOビールが海外で話題
コエドブルワリーが手がける「COEDOビール」が、世界的な評価を受けている。2010年、「ヨーロピアンビアスターアワード(スペシャルビール部門)」で、COEDO 紅赤 -Beniaka- が日本初となるゴールドメダルを獲得。2014年4月には、世界最大のビールコンテスト「ワールドビアカップ2014」でCOEDO-伽羅-Kyara-がシルバーアワードを受賞した。
【ドイツのマイスターから学んだ職人たちが手がける5種のビール】
COEDOビールは、「Beer Beautiful」というコンセプトを掲げ、5種類のビールを製造・販売している。中でも看板商品の「紅赤-Beniaka-」は、さつまいもを原料とするユニークなもの。香ばしい甘みが特徴で、うなぎの蒲焼きとの相性は抜群だ。
朝霧重治社長は、紅赤への思いを次のように語る。
「当社はもともと、産地直送の農作物販売事業からスタートした商社です。川越はさつまいもの産地でもあります。味はいいのに、形が悪いからという理由で破棄される規格外のさつまいもを有効活用したかったんです」
日本では、さつまいもを使用すると発泡酒として扱われる。また、他のビールまで「芋を使っている」と誤認識されるという苦い経験もあった。こうした苦難の時代を経て、「紅赤」は「ジャパニーズビール」として世界的評価を集めるところまで到達した。
評価の背景には、国境を超えた出会いがあった。同社は97年、ビールの本場ドイツからブラウマイスター(専門養成機関でビールに関するあらゆる知識と技術を身につけた者に与えられる称号)を招いたのだ。同社の職人たちは、マイスターから5年間、ビール醸造の知識と技術を徹底的に学んだという。
【「危険なほど飲みやすい」と海外でも話題】
海外旅行情報サイト『Outdoor Japan』は、COEDOビール工場を紹介している。筆者は「紅赤-Beniaka-」が特にオススメのようだ。芳醇な風味で、「危険なほど飲みやすい」と評している。他の4種類(伽羅 -Kyara-、瑠璃 -Ruri-、白 -Shiro-、漆黒 -Shikkoku-)についても見事な味で、お気に入りの1品が見つかるだろう、と紹介した。
また『Japan Two』は、朝霧社長のロングインタビューを掲載している。同サイトは特に、COEDOビールの世界展開に注目している。社長は、繊細で綺麗な味わい、素材の味を引き出すことを大事にしていると語り、「日本らしさ」の魅力を世界に伝えていきたいと意気込む。
さらに社長は、(日本の飲み会でしばしば聞かれる)「とりあえずビール」は、もったいないと語る。ビールは銘柄によって味わい、香りが異なる。COEDOビールは香り、色、味の彩りが豊かで、アルコールに弱い方もじっくり楽しめる、と勧める。
「とりあえず生!」ではなく、自分なりにこだわってビールの銘柄を選んでみてはいかがだろうか。
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