世界一効率的? 日本のロボット接客ホテルが海外で話題 “チップいらないね”
長崎のテーマパーク「ハウステンボス」の敷地内に、一風変わったホテルがオープンする。その名も「変なホテル」と名付けられたこのホテルは、メインスタッフとして人体型ロボットの配置を計画。世界初の試みが、海外でも話題を集めている。
◆人間より優秀?
ワシントン・ポスト紙(WP)によれば、室数72となるこのホテルは、7月に開業予定。人間そっくりの10体のロボットが、宿泊客に挨拶したり、荷物を運んだり、部屋の清掃を担当するという。
「アクトロイド」と呼ばれるロボットたちは、大阪大学で開発され、ハローキティで有名なサンリオの関連会社、ココロによって製造されたものだ。2003年に発表されて以来、着実に洗練されてきており、現在は若い日本女性の姿と所作をモデルとしている(英テレグラフ紙)。「アクトロイド」はまた、息づかいや瞬きなど、人間の動きを真似ることができ、日本語、中国語、韓国語、英語に堪能。目で意思疎通を図ることもでき、ボディーランゲージや話者の声色にも反応するという(WP)。
◆設備は先進的、宿泊料もお得
ハウステンボスのディベロッパーによれば、ロボットのサービスに不安を感じる宿泊客のため、業務の一部は人間のスタッフが補うとのこと。しかし、社長の澤田秀雄氏は、90%のサービスは、早いうちにロボットにより行えるようにすることを望んでおり、「世界で最も効率的なホテルにしたい」と述べている(WP)。
CNNによれば、ホテルそのものはハイテクになっており、入室の際は顔認証ソフトウェアが使われ、室温は体温を感知するラジエーション・パネルを通じ管理される。宿泊客は追加のアメニティが必要なら、フロントに電話することなく、タブレット端末を通じリクエストできるという。
ハウステンボス内の他のホテルの室料が1泊2万円から3万円もするのに比べ、「変なホテル」は1泊7000円からとお手頃。ロボット利用や、LEDライト、再生可能エネルギー等の省エネ設備の導入で、稼働コストが下がるということだ。ハウステンボスの広報担当者は「日本や世界に広がる可能性を持つスマートホテルを建設することで、自然に囲まれたこの地にお客様を引き付けたい」と熱く語っている(テレグラフ紙)。
◆読者の反応は?
WPとテレグラフ紙のコメント欄は、「変なホテル」のニュースについて、率直かつ楽しいコメントで賑わった。
・7000円って信じられない安さ。
・客とアクトロイドの口論とか、いつか起こるのかなぁ。
・ATMや自動レジで、以前の人間的なふれ合いを恋しがる人なんている?機械的な仕事はロボットでいいわ。
・別にニュースじゃないぞ。ブリティッシュ・エアウェイズなんか、ロボット・スチュワーデスを以前から採用してる。冷たい、生気がない、そして無能って点では。
・アメリカで流行るといいな。ホテルで法外なチップ払わされることがなくなる。で、アクトロイドにはチップいらないんでしょ?
・ホテル滞在終わる頃には、客がロボットに仕えてたりして…。