『鉄腕アトム』が海外で実写化! “アトムはアイアンマンと同格”と豪製作者
手塚治虫氏の傑作漫画・アニメ作品である『鉄腕アトム』が、オーストラリアのアニメ制作会社アニマル・ロジックによって実写映画化される。
米エンタメ情報誌ハリウッド・リポーター(電子版)によると、『LEGO(R)ムービー』の製作総指揮を務めたザレー・ナルバンディアンが製作、ジェイソン・ラストが製作総指揮を務める。映画『ハード・ソルジャー 炎の奪還』のマイク・キャラハン、ルーベン・ライバーらも加わる予定だ。
◆アトムがスーパーヒーローに
同社の狙いは、アメリカン・コミック「マーベル」に登場するようなスーパーヒーロー映画だ。実写版アトムは「ライブアクション、アニメ、特殊効果の融合となる」と豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドは報道している。
ハリウッド・リポーターによると、製作のナルバンディアンは「我々はアトムを漫画、TVアニメ、アニメ映画で観てきたが、彼の姿を実写映画、またはスーパーヒーローとして観たことはない」とコメント。「アトムはアイアンマンと同格と見なしている」と、実写版を大人も楽しめる本格的なスーパーヒーロー映画として製作する意向を明らかにした。
◆アトム役は?
2009年にCGアニメ化された『Astro Boy』はフレディ・ハイモアがアトムを担当したが、興行的にはあまり成功しなかった、と英紙ガーディアンは指摘している。実写版アトムには、日本だけではなく海外ファンからの期待も大きい。ガーディアンやredditには以下の様な意見が寄せられた。
・やったー。でも、マイケル・ベイ(注:『トランスフォーマー』等の監督)だけにはかかわってほしくない。僕の思い出の漫画をすでに台無しにしたからね。(ガーディアン)
・とても残念なのは、ハリウッドが漫画やアニメのイメージや人気にあやかろうとするだけで、本来のストーリーを重視しない事だ。アトムが素晴らしいのは、単に有名だからではなく、20世紀の偉大なクリエイターが背後にいるからだ。(reddit以下全て)
・『ゴジラ』と『オール・ユウ・ニード・イズ・キル』を見ていなかったら、もっと心配したかも。これらは、ハリウッドが原作に敬意を払いつつ日本の作品を映画化できることを示している。
・誰がアトムをやるかで成功が決まる。
『鉄腕アトム』の『地上最大のロボット』の回を原作にした、浦澤直樹氏の漫画『PLUTO』を実写映画化してほしいという声も多数寄せられた。(以下すべてreddit)
・『PLUTO』を映画化してほしい。僕の夢のアトム映画だ。
・ゲジヒトは(テレビ版「ハンニバル」のハンニバル・レクター役の)マッツ・ミケルセンがいい。
実写版『鉄腕アトム』の公開時期は未定である。