『妖怪ウォッチ』は欧米でも成功? ポケモンを超えるか…海外メディア注目
日本の子どもたちに大人気の『妖怪ウォッチ』。ゲーム、アニメ、コミックなどのメディアミックスにより、社会現象になっているといっても過言ではない。海外メディアはポケモンを引き合いに、海外進出の可能性に注目している。
【『妖怪ウォッチ』関連商品の売り上げ】
妖怪ウォッチは、2013年7月、レベルファイブから発売されたニンテンドー3DS専用のゲームソフト。今年1月からは、テレビアニメの放送も始まった。ゲーム1作目『妖怪ウォッチ』が120万本、2作目『妖怪ウォッチ 元祖/家元』は9月初めまでに230万本を売り上げている(ファミ通)。オフィシャル攻略ガイドは、2週間で54万2000部売れた(オリコン調べ)。
関連商品は100億円以上の売上となっており、品薄でネットオークションで価格が高騰するほどだ。東京駅構内に期間限定でオープンしている妖怪タウン東京一番街店への入店には、ネット抽選のチケットが必要で、1日432人限定だ。
【次世代ポケモン】
東京のおもちゃ屋Toy Catsの石井祐一氏は、かわいいキャラクターと、バトルに負けた妖怪が死なずに友達になるという平和なシステムが、『妖怪ウォッチ』成功の秘訣だと話す。「次世代ポケモンになり始めた」と見る(AFP)。
『外国人のための妖怪サバイバルガイド – Yokai Attack!』共同著者のマット・アルト氏は、「『妖怪ウォッチ』は誰もが知っている民話から新しいイメージを作り出した」、とAFPに語る。闘いに勝つことによって新しい妖怪を仲間にするという仕組みが、ポケモンと似ているとアルト氏は指摘する。大きな違いは、ポケモンがどこか別の世界が舞台になっているのに対し、『妖怪ウォッチ』は日本のどこかが舞台という点だ。
【海外市場へ進出か】
ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)によると、レベルファイブは今年始め、ツイッターのインターナショナルアカウントで、アメリカとヨーロッパ進出を考えていると明かした。AFPは、会社が海外進出の予定を認めていると報じている。
WSJは、海外進出はリスクが高いものの、ポケモンの根強い人気を考えても、同様のタイトルが欧米で人気を得る可能性はある、との見解だ。アルト氏も、メディアミックス戦略と、日本のメーカーの商品力・宣伝力を挙げ、妖怪ウォッチが海外で飛躍的進歩を遂げると見ている。
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