世界一のレストラン「ノーマ」、東京に限定出店へ “今後5年、日本は重要な場所になる”料理長語る
「世界のベストレストラン」に選ばれて今年で4回目になる、コペンハーゲンの「ノーマ」が期間限定で東京に出店する。海外メディアはその内容に期待を寄せている。
【期間限定レストラン】
「ノーマ」はデンマーク・コペンハーゲンのレストランで、地元食材を使った料理を提供している。3年連続で「世界のベストレストラン」1位を維持していたのが、2013年に2位に転落、今年再び1位に返り咲いた。ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、ただでさえ予約を取ることが難しく、店内のスペースも限られている。近年ではより多くの人に料理を、という要望を受けて、合い席用のテーブルを用意しているという。
今回の企画は、マンダリンオリエンタル東京37階で期間限定レストラン「ノーマ」を営業するというものだ。2015年1月に3週間限定でオープンする。同レストランのシェフ、レネ・レゼピ氏がキッチンスタッフ全員を連れて来日する予定だ。
提供する料理についてレゼピ氏は、日本の食材を使うとした一方で、和食レストランにするつもりはないと語った。慣れない食材への不安よりも、グアテマラ、メキシコ、ガンビア人のキッチンスタッフが、3ヶ月の就労ビザを取得できるかどうかが目下の課題だと、CNNは報じている。
【日本の豊かな食文化への感銘】
レゼピ氏は「ノーマ」のホームページに、イベントに向けての意欲を語っている。5年前に京都菊乃井の主人、村田氏に案内してもらった際、日本の豊かな食文化に感銘を受けたと話す。長年の目標の一つとして、日本で最良の食材を使った独創的な料理を提供することを掲げてきた、とマイナビニュースでは報じている。
コペンハーゲンのレストランでは地元食材を使うことにこだわっているものの、レゼピ氏の自宅には味噌やゴマ、北海道のわかめなどが常備してあると、同氏はCNNに明かした。また今後5年間、「ノーマ」の大きなプランにとって、日本は非常に重要な場所となる、と述べており、来年の限定出店以降も、日本と関わりのある活動を行っていく可能性がある。
「ノーマ」東京は、2015年1月9日から31日までオープンする。ディナー付きパッケージの予約は6月23日から開始される。
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