ファミコン豪華版、5万円で発売 海外ユーザーから「かっこ悪い」「高すぎる」の声
海外版のファミコンであるNESが『Analogue Nt』という新しい機器としてリメイクされた。現在先行予約が始まり、2014年夏には出荷予定だ。一方で海外読者の反応は冷ややかなものが多かった。
【『Analogue Nt』の特徴】
英ガーディアン紙は、デジタル化が進み物理的なツールから離れつつある現在、昔ながらの“物”を好む古株ゲーマーをターゲットにニンテンドーエンターテインメントシステム(NES)が復活、と報じている。
NESは、1983年に日本で発売されたファミリーコンピュータベースの海外版。北米では1985年、ヨーロッパでは1986年に発売された。発売後、瞬く間にベストセラーとなり、ゼルダ、スーパーマリオブラザーズなどの作品を世界に広げた。NESのリメイクは今回が初めてのことではないという。
『Analogue Nt』は、レトロなハードウェアを専門とするAnalogue Interactiveが製造した。アルミケースでできていて、NES、ファミコンと同一のCPUが使用されており、オリジナルの機能を完備している。ホームページでは、「オリジナルのハードウェアで作られているNESはAnalogue Ntだけ」とうたっている。
ゲーム情報サイト『IGN』によると、価格は500ドル(5万円)で、さらに50ドル(5000円)で赤、青、黒、ピンクから色を選べる。新しいリードやコントローラーも種類豊富にそろえる予定だという。
【オリジナルを上回る機能】
リージョンフリーでイギリス、アメリカ、日本どのゲームもプレイできる。また4つのコントローラーポートが内蔵されており、『ボンバーマン2』のようなマルチプレイも楽しめる。オリジナルのNESとファミコンどちらのゲームもプレイ可能で、他にもファミコン3Dシステムや、ファミコンディスクシステムなどのマニアックな周辺機器もサポートしている。
別にHDMIアダプターがあり、より鮮明な映像が楽しめるようになった。クラシック、モデム、ゲームセンター仕様などの色彩を選択することもできる。AnalogueのChris Taberオーナーは、「最高品質のアナログビデオシグナルを出力できる。昔ながらのCRTと質の高いモニターとの互換性を維持しながら、現在のテレビとの相性も維持している」と、語っている。
【読者の反応】
米情報サイト『The Verge』には値段が高すぎることや、デザインの悪さを批判するコメントが多く寄せられた。
・とにかく値段が高すぎる。
・学生時代のNESがまだあるから必要ない。
・機能はすごいが外観はティッシュの箱みたい。
・ネットのルーターみたい。見た目が悪くて値段が高すぎる。
・懐かしい体験をしたいならゲームの中古屋でオリジナルのNESを買う。
・オリジナルのNESとファミコンは当時を象徴するデザインだった。オリジナルの方が好き。
・金属のケースをつくっただけじゃないか。
・ケースのデザインがひどい。
製品を評価する少数派の意見としては、限られた客層を対象とする完璧に作られた顧客商品であるがゆえに高価である、というものがあった。
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