ひとり客への偏見? ムーミンカフェのぬいぐるみ相席サービス 海外でも話題に
ひとりで来店した客のテーブルに、ぬいぐるみを座らせるというサービスが海外で話題を呼んでいる。日本のムーミンカフェが提供するサービスで、海外の反応は賛否両論だ。
【ムーミンのぬいぐるみと食事】
ムーミンカフェは、フィンランドの童話「ムーミン」をモチーフにしていて、内装やメニューも童話をイメージしている。さらにひとりで食事をする客の向かいの席に、等身大のムーミンのぬいぐるみを置くサービスを提供しているという。
エンターテイメントニュースサイト『iWantPop』では、実際にムーミンカフェをひとりで訪れた“はる”のツイートを紹介している。料理を待っていると、店員が“はる”といっしょに座りたがっている人がいると言い、ムーミンの友達“スノークのおじょうさん”のぬいぐるみを持ってきた。“はる”は「ウェイトレスが満面の笑みだったので断れなかったが、ぬいぐるみはとてもかわいかった!」、と語っている。
【海外メディアの反応】
米ブログサイト『Jezebel』は、東京のムーミンカフェはひとりで食事をする人に同情して止まない、と解説している。ティーンエージャーの間でB系ファッションが流行るような国で、フィンランドの童話をモチーフにしたカフェがあるのも意外ではない。ただ、ひとり客にぬいぐるみというのは余計なお世話かもしれない、との見方だ。
英テレグラフ紙では、サービスがひとりの客に対する偏見だという論調だ。アムステルダムに“おひとり様専用レストラン”「Eenmaal」がオープンしたことを引き合いに、女性がひとりで食事をすることへの偏見は根強いと論じている。友人との会話を楽しみながらの食事も良いが、読書をしたり外の景色を眺めたり自由気ままに楽しめるひとりの食事はそれにも増して素晴らしい。ひとりでいる時間はエネルギーの補充になる、と指摘する。
【海外読者の反応】
『Jezebel』には、ぬいぐるみが同席することに対して海外読者から賛否両論のコメントが寄せられた。
・互いに携帯しか見ていない友人同士や、相手がいるのに新聞から顔を上げないような相手との食事よりはずっと良い。
・アイディアに賛成。自分もぬいぐるみと食事がしたい。
・ムーミン大好き。
・こんな大きなムーミンのぬいぐるみが欲しい。
・東京に行ったのにムーミンカフェのことを知らなかった。残念!
・他人と合席よりぬいぐるみが良い。飛行機でもこんなサービスがあれば良いのに。
・ひとりで自由に食事を楽しむのに、かわいいムーミンがいても邪魔にはならない。
・ひとりの時間を楽しむ目的の食事にぬいぐるみは必要ない。
・ぬいぐるみの衛生面が気になる。
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