初音ミク、レディー・ガガと“共演” 海外ファン「興奮で震える」「イメージが心配」

 レディー・ガガのコンサートツアーに、ボ―カロイドの初音ミクが登場するというニュースが話題になっている。海外のファンからは、期待と不安の入り混じるコメントが寄せられている。

【初音ミクのオープニング・アクト】
 16日レディー・ガガは自身のツイッターで、5月に始まるツアーで初音ミクがオープニング・アクトを務めると発表した。「かわいいでしょ!」とお気に入りぶりを見せている。ウォール・ストリート・ジャーナル紙では、「今世紀最もエキセントリックなアーティストと、日本で最も人気のあるデジタルポップスターの共演」、と報じた。

 初音ミクはバーチャル・シンガーで、札幌に本社を置くクリプトン・フューチャー・メディア株式会社が2007年に製作した。クリプトンのホームページによると、“歌を歌うソフトウェア”として誕生、発売以降クリエイターたちによって歌声を利用した多くの楽曲が生み出され続けている。

 ポップカルチャーサイト『Pop Dust』によると、初音ミクはビデオゲームシリーズやアルバムの人気チャート、トヨタやGoogleのコマーシャルにも登場した。また歌うホログラムとしてシンガポール、日本、ロサンジェルス、パリなどでライブも開催している。

 初音ミクはターコイズ色の髪をした16歳で、ステージでは3Dホログラムとして登場予定だという。ツアーはフロリダのフォートローダーデールでキックオフ、日本には8月13日に来る。

【海外ファンの反応】
 海外の初音ミクファンからは期待と不安の入り混じったコメントが寄せられている。期待する意見には次のようなものが寄せられた。

・最初は冗談かと思った。こんなことができるのはガガだけ。
・ボ―カロイドはクリエーターにひらめきを与えることを目的にしたジャンルで、クリエーターが増えるのは良いこと。
・レディー・ガガのことをもっと好きになった。
・ミクを見に行きたいが、レディー・ガガのコンサートに200ドルも出したくない。
・これが成功すれば、将来的にはボ―カロイドのコンサートも夢じゃないんじゃないか。
・興奮して震えている。
・衣装、髪型、音楽のスタイルといい、レディー・ガガはまさに生身のボ―カロイド。
・新しい文化で、ボ―カロイドに新しい可能性が開けるのが楽しみ。

 一方で不安をにじませるコメントもあった。

・新しいクリエーターが増えるのは良いことだが、ミクのイメージが変わってしまうことが不安。今まで通りの小規模なファンコミュニティーでいたい。
・レディー・ガガがミクのライブの最後を締めくくるなんて最悪だ。
・最悪なアメリカのポップカルチャーに紹介されるなんて、ミクちゃんが汚される。嘆くことしかできない。
・史上初の試みが楽しみである反面、不安もある。
・クリプトンがミクのイメージを壊すようなことはさせないと思う。ボ―カロイド史に残るコンサートになる。
・ミクとガガは全く異なるジャンル。共演することで形成されるイメージが心配。

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Text by NewSphere 編集部