“毎年楽しみ!” 上野動物園の「着ぐるみゴリラの逃走訓練」、実は海外ファン多数
東京・上野動物園で2月6日に行われた「ゴリラが逃げた時の捕獲訓練」のニュースは、イギリス各メディアでも報道され話題を読んでいる。この訓練は、災害などで動物園の猛獣が脱走したことを想定し、猛獣の捕獲と来園者の避難を誘導するというもの。毎年1回行われる。
【何が普通の訓練と違うのか】
猛獣が脱走した際の訓練とはいえ、実際の猛獣を動物園内に放しての訓練ではないことは容易に想像がつくだろう。しかし、動物園職員、警察・消防関係者たち約150人が参加する大規模な訓練で、「ドン・キホーテ」で買ってきたようなゴリラの着ぐるみがフラフラと園内を歩いているという状況は、外国人の誰もが想像していなかった訓練だろう(日本人にもなかなか想像がつきにくいが)。
英メトロ紙はこの訓練について、「ゴリラなのか何なのか分からない着ぐるみを使っての訓練だが、参加者たちはこの年に1度の訓練を真面目に取り組んでいた」と、記事の冒頭であえての一文を加えている。
ちなみに去年の訓練は「シマウマが脱走したら」という想定で行われていたのだが、こちらも着ぐるみを着ての訓練だった。挙句の果てには、シマウマが二本足で歩いて逃げ回り、係員に突撃するというもの。こちらの訓練の様子も、イギリス各紙がこぞって報道。英BBCニュースは、「役に立つ訓練なのかどうかはわからない」とコメントしていた。
【猛獣捕獲訓練、外国人たちの反応は?】
毎年、英各メディアは記事とともにこの訓練の様子を動画でも伝えているのだが、外国人読者たちは、次のようにコメントしている。
・毎年この訓練の様子を楽しみにしているけど、いつDVDとして発売されるんだろうね?
・日本人はいつも思いつくことが最先端だな
・避難訓練って言ってるけどお客さん楽しそうに写真撮ってるよね!?
・ゴリラはこんなにおとなしい動物じゃない……
また、過去に行われた、シロクマ、シマウマ、サイの着ぐるみを使った訓練と比較し「前の方がもっと面白かったのにな~」というコメントも目立っていた。