ロボコップが豆まき? 日本の節分行事に海外からは驚きの反応
2月3日は節分で、日本各地でイベントが行われた。節分とは各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことで、「季節を分ける」という意味もある。旧暦の大晦日とされ、新年のために前年の厄や病を連れてくる邪気を払うための儀式である。Kotakuでは柴又帝釈天で行われた節分会を取り上げた。
【今日行われている節分】
NHK「気になることば」によると、節分のもとは18世紀に中国から伝わった追儺(ついな)と呼ばれる行事で、室町時代に始まった。豆は災厄や病を連れてくる邪気を払うと信じられていて、福豆を年の数だけ、地域によっては年の数よりひとつ余分に(新しい年のために)食べることも縁起が良いとされている。
豆まきの行為は、西洋で新婚のカップルに式の後で米を投げつけるのに似ている、という指摘もある。
また関西地方では、その年の干支によって決まる縁起の良い方角を向いて、静かに恵方巻一本を食べるのが習わしだ。大阪で始まった風習だが、現在では関東のスーパーでも見られるようになり、全国的な節分の風習となり始めている。また、魔除けの柊鰯(ひいらぎいわし)を門に飾る家もある。
【歴史的には霊界が近付く非日常】
歴史的には、新年には霊界が近付いていると考えられ、霊が家々に迷い込んで来ないように豆を撒いた。他にも舞踊、断食、また霊に害をなされないように普段は外に置いてある物を屋内に持って入るなどの風習も見られた。
節分は非日常であると考えられていたため、役割を逆転するために仮装する人々もいた。若い女性が老婆の髪型を真似たり、女装や男装をしたりした。この風習は節分の日の芸者と客の間にまだ残っている。放浪者として普段は疎まれていた旅芸人も、節分の日には道徳劇を演じるために歓迎された。放浪の身であるがゆえに、霊を連れて行ってくれると期待されたという。
【伝統的行事にロボコップが登場】
柴又帝釈天の節分会豆撒式は歴史が長く、豆まきの前には「節分問答(もんど)」という寸劇が行われる。この後、裃(かみしも)を着けた来賓が参拝客に豆の入った福袋をまく。今年はゲストとして今年公開予定の映画「ロボコップ」の主人公ロボコップが登場した。伝統的な行事にロボコップが登場したことについて、Kotakuには多くのコメントが寄せられた。
・“クールジャパン”ではなくて“ウィアード(変な)ジャパン”に改めるべき。
・日本では何でもありだな。
・オムニコープ(「ロボコップ」に登場する架空の企業)は海外の市場にも進出している。
また、来賓の裃を「あの青い服はなんて呼ばれているの?」と聞いた投稿に対しては、「スーパーサラリーマン」という答えが上がっていた。行事そのものに対する興味よりも、演出が印象に残ったようだ。