ローテク具合が逆に新鮮? 「たまごっち」新機種、海外で発売へ

 1996年11月に販売され大ブームとなった、“デジタル携帯ペット”「たまごっち」の新機種が2014年に発売される。バンダイの英語版製品サイトによると、「たまごっちフレンズ」として発売されるようだ。旧型と同じく、デジタルドットの画面で、表に3つの操作ボタンがついており、画面の上下にはペットの活動の種類などが表示される。

 新しいキャラクターとして、アイドル志望の「キラリッチ」などが仲間入り。複数のキャラクターから育てたいペットを選べる。また、他のユーザーのペットとデートさせることもできるという。

【根強い人気】
 たまごっちは、1996年の発売以来、今でも日本の女性とその娘たちに人気だとワイアードが報じている。バンダイは、今回の発売も彼女たちに狙いを定めているという。

 バンダイは現在、たまごっちのキャラクターをいろいろなメディアで展開している。2009年10月からは、テレビアニメも放映されている。

 バンダイアメリカの担当者は、「新しい商品は、ファッションとして、友達として、あるいは社会の中で大きな楽しみを提供するでしょう」と語っているという。

 ある調査では、たまごっちはこれまでに8000万個売れたとされ、2004年の新機種は、発売から5ヶ月間で100万個売れたそうだ。

【「ローテク具合が新しい」新商品】
 たまごっちブランドはいまだに有名だが、初代たまごっちユーザーの多くは、既に20代後半から30代になっている。これに対し、スマートフォンの彩り鮮やかな3D画面に慣れ親しんでいる、初めてたまごっちを手にする最近の若いユーザーは、デジタルドットの画面を新鮮に感じるだろう、とワイアードはみている。

 また新機種発売にあたり、最も関心を集めているのは、どれだけ前機種の機能を引き継いでいるかということのようだ。例えば、旧型では、ペットは死ぬことがあった。あるいは、飼い主が寝ている間に、ペットが大量のうんちをしてしまったりすることがあった。そのリアル感が魅力のひとつだった。

【僕のたまごっちは不死身さ】
 往年のたまごっちファンからは、喜びのコメントが寄せられている。

・いいね、世話が欠かせない電気のペットをポケットに入れれば、またどこへでも一緒に行けるな。奴は、しつこい音を鳴らして、僕の生活を邪魔し、急に死んじゃうんだけどね

・もう遊んでる奴はいないだって?ぼくはいくつか持ってるけど、今でも動くし、世話もしてるよ。少しハイテクになった新型が発売されるのは、嬉しいね

 ただ、ファン以外からは、「なんで、カラー画面でもない小さなおもちゃを持ち歩かなきゃならないんだ?iOSかアンドロイド対応のアプリを作ればいいじゃないか」などの意見もみられた(なお、たまごっちアプリはiOS、androidともに既に発売されている)。

Text by NewSphere 編集部