“カカとの中盤に期待” 本田のミラン入りに現地ファンの期待大

 2010年にCSKAモスクワに入団して4年目の本田圭祐選手は、今年限りでチームとの契約が切れる。今冬の移籍市場でミランへの移籍が噂されるなか、現地では楽観的な歓迎ムードを通り越し、本田のポジションが議論されている。

【CSKAモスクワ、日本代表でのキャリア】
 本田は、2010年にオランダのVVVフェンロからロシアの名門CSKAモスクワに移籍すると、同年には28試合出場4得点。早速、ロシア・カップのタイトルを獲得した。その後もスタメンの座を確保し、2012-13シーズンにはチームの大黒柱としてリーグ、カップ戦制覇に貢献。チャンピオンズリーグにも出場した。

 日本代表でも50試合に出場し、18得点をマークするなど充実したキャリアを過ごしている。

【現地評価、ポジション予想】
 実績十分の本田に注目しているビッグクラブのひとつがイタリアの名門、ミランである。ミランへの移籍報道は皆が知るところであるが、現地ではレギュラーは確実視されているようだ。ファンによる投票では、本田の「スタメン確実」が73%、「スタメン候補」が22%、「サブ」が5%と評価されている。

 さらに、本田を生かすためにどのポジションで起用すべきかに焦点があてられている。

 スポーツサイト「bleacher report」は、本田をFK・パスの名手と紹介したうえで、システム4-2-3-1の3に、エルシャーラウィを左に置き、中央と右に本田とカカを起用し、ふたりの共存を図るのがいいのではないかと提案している。トップは強力なFWバロッテッリだ。

 ファンの一部には、バイエルンのような4-1-4-1のシステムを敷き、中盤の4の中央に本田とカカを使うべきとの意見もある。

【本田を求める背景】
 本田がこれだけ注目を浴びているのは、ミランの苦しい台所事情も関係している。11月10日時点で10位と名門らしからぬ成績。アッレグリ監督の解任が囁かれているだけでなく、ガッリアーニCEOと他の幹部との衝突も報道されており、ピッチ内での問題がピッチ外にまで波及しているようだ。

 このゴタゴタを脱するためにも、チーム状況を一変してくれる逸材として、本田に大きな期待が寄せられているといえそうだ。

Text by NewSphere 編集部