「経験が若さに勝る」クルム伊達選手の活躍を海外メディアが絶賛

【海外メディアが称賛】
 「経験が若さに勝ることがあるということを、我々に思い出させてくれた」

 クルム伊達選手が、8日のHPジャパン女子オープン、シングルス1回戦で、英国の若手ホープ、19歳のローラ・ロブソンに勝利したことについて、英デイリーメール紙電子版が上記をタイトルにした記事を掲載しました。43歳になった今も衰えを見せず活躍を続けるクルム伊達選手について特集し、その活躍に対して驚きとともに称賛の声を送っています。

 記事は、現在クルム伊達選手が、WTAランキングトップ100の選手で一番年長であること、2番目、3番目に年長の選手よりも10歳以上も年上であることを指摘。さらに、もっとも驚くべきこととして、1996年に一度現役を引退し、12年のブランクの後、2008年に復帰を果たしたことについて言及しています。

 また、テニスのマルチナ・ナブラチロワ、ボクシングのジョージ・フォアマン、ゴルフのジャック・ニクラウスなどの、40代でも一線で活躍を続けた歴代の名選手の名前を挙げ、クルム伊達さんもその一人だと称えています。

 同様の記事には、「楽しんで、そして勝ち続けて。あなたには元気づけられる!」、「彼女は昔も今もこれからも刺激的な存在。ライオンの強い心を持っている。彼女のような素晴らしいアスリートを見るのは楽しい」などのコメントが寄せられています。

【ますます絶好調】
 確かに今年のクルム伊達選手の活躍はめざましく、四大大会の全豪、全英では3回戦まで進出(復帰後3回戦まで進んだのは初)。9月に行われた韓国オープンでは準々決勝進出。女子テニスの世界ランキングでは、日本人最高位のシングルス55位、ダブルス33位です。

【東京オリンピックは?】
 2020年東京で開かれる夏季五輪への出場について問われたとき、「その時には50歳ですよ。恐らく99.9999%ありません」と笑顔で回答。しかしながら、そういう質問が出ることも含め、クルム伊達選手ならもしかして…、と思わせる力強さがあります。

「日本の若手に刺激を与えたい」と、現役復帰をしたクルム伊達選手。若手選手だけでなく、世界のファンの心も刺激しているようです。

Text by NewSphere 編集部