日本も上位、世界海運ランキング トップ3に見る海運覇権の構造と実態
GreenOak / Shutterstock.com
◆首位は「資本支配型」の象徴

Ivo Antonie de Rooij / Shutterstock.com
載貨重量ベースで世界首位に立つのはギリシャである。世界全体の約16%を占める圧倒的な船隊を保有し、長年にわたりトップの座を維持してきた。UNCTADの報告によると、その保有船腹量は約4億重量トンに達している。
特徴的なのは、その大半が外国旗の下で運用されている点だ。自国旗の比率は1割強にとどまり、約9割がパナマやリベリアなどの便宜置籍国に登録されている。これは税制や規制の柔軟性を最大限に活用し、運航コストや法的リスクを抑える戦略といえる。

Aerial-motion / Shutterstock.com
また、ギリシャ船主の船隊はタンカーやばら積み船といった資源輸送分野への依存度が高く、世界の原油や鉄鉱石輸送の重要な担い手となっている。こうした構成は市況変動の影響を受けやすい一方、エネルギー需要の拡大局面では大きな収益機会をもたらす。
ギリシャは制度面では他国に依存しながらも、民間船主のネットワークと資本力によって世界の海運を支配している。資本支配型のモデルを体現する存在といえる。




