イギリス人に「お得な」観光地、東京4位 円安で増える訪日客
イギリスのポスト・オフィス社のワールドワイド・ホリデー・コスト・バロメーター(Post Office Worldwide Holiday Costs Barometer)の2024年版が発表され、東京が、世界40ヶ所の観光地のうち4番目に「お得な」観光地としてランクインした。
◆英国人に「お得な」観光地、東京4位
このバロメーターは、レストランでのコース料理やコーヒー、ミネラルウォーターなどの飲み物、虫よけスプレーや日焼け止めなど、イギリス人観光客が旅行先で購入しそうなアイテムの価格を観光地ごとに調べて比べたもの。価格は現地通貨からポンドに変換されているので、ポンドに対する現地通貨の為替レートが順位に大きく影響している。
「お得」に海外旅行をする最も簡単な方法の一つは、為替レートを利用して、ホテルや食事、観光アトラクションなどの現地での費用が自動的に割安になる旅行先を選ぶことだ。そのため、対ポンドの下がり幅が少ないユーロを通貨とするヨーロッパ諸国からのランクインは少なく、現地通貨の値下がり幅が大きな、長距離旅行となるアジアの観光地が多くリスト入りした。
特に日本はここにきて歴史的な円安を記録しており、対ポンドのバロメーター・コストは16.2%下落。リストの順位を一気に4つ上げた形となった。対ポンドだけでなく、ドルに対する円安の影響でアメリカからの旅行客によって、東京は5年前と比べて約35%も物価が安く感じられるようになっており、フォーブス誌によれば、現在のドル円の為替レートは、1年前より15%、そして5年前と比べると43%も高いという。
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