アジア太平洋の富裕層の訪れたい国、日本2位 彼らが重視するのは?

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◆ウェルネスで注目のバリとタイ
 もう一つの注目要素が、ウェルネスだ。重視すると回答した人々は80%に上る。フォーブス誌は、特に26歳から34歳の回答者に絞ると、この値は86%にまで上昇するとしている。

 ウェルネス面ではバリやタイが人気の旅行先となっている。同誌はバリのユニークなプログラムとして、高級リゾートの「マンダパ・リッツ・カールトン・リザーブ」が提供する「ディスコネクト・トゥ・リコネクト」プログラムを紹介している。デジタルデバイスから離れて集中力を取り戻し、目的意識を高めるプログラムだ。バリの美しい自然環境の中で、心身のリフレッシュを図ることができるという。

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 一方、タイのウェルネス旅行も、伝統的なタイマッサージやヨガ、瞑想などのプログラムが充実している点でも人気が高い。報告書は、「静かな目的地や絵のように美しい環境は、日々のストレスから解放され、自身の健康に集中するのに理想的である」と述べている。特にミレニアル世代の旅行者は、こうしたウェルネス体験を求めてタイを訪れることが多いという。

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Text by 青葉やまと