「未来がすぐそこに…」海外も期待のリニア新幹線 試乗したユーチューバー大興奮
◆静岡県知事の辞職が海外でも報じられる
リニア計画の技術的優位が報じられる一方で、計画をめぐるあつれきも海外に知られるところとなった。
これまで、静岡県の川勝平太元知事(5月9日付で辞職)が、環境への影響を理由に建設反対の立場を取り、大きな障壁となっていた。川勝元知事は、建設が静岡県内の水源問題や生物の多様性に悪影響を及ぼすと主張していた。また、リニア中央新幹線が静岡県内に停車駅を設けないことも、反対の一因と言われた。
ブルームバーグはこうした背景と知事の辞職を報じたうえで、オピニオン・コラムニストのギアロイド・リーディ氏は、「この障害が取り除かれた(川勝知事が辞任した)ことで、今後の磁気浮上式鉄道の旅(プロジェクトの進行)が、よりスムーズになることを期待したい」との立場だ。辞任によりプロジェクトの進行が加速するのか、海外でも関心事となっているようだ。
ただし、課題はまだある。シンガポール英字紙のストレーツ・タイムズ(4月9日)は、リニア新幹線プロジェクトが地質学的な課題や労働力不足、建設コストの上昇などの問題に直面していることを報じている。