高速鉄道「不毛の地」アメリカに変化? 新プロジェクト着工 新幹線へ注目も
◆日本の高速鉄道にも注目集まる…「驚異のエンジニアリング」
こうした計画のうち、ダラス-ヒューストン間の高速鉄道計画は、日本の新幹線技術の利用を念頭に置いている。最高速度は時速240マイル(時速約390キロ)に達する見込みだ。現在車で3時間25分、バスでは4時間以上かかる距離が、実現すれば90分にまで短縮される。プロジェクトは、アムトラックとダラスに拠点を置くテキサス・セントラル社の共同開発となる。
米CNNは、日本の新幹線を世界の高速鉄道の先駆けとして取り上げている。日本は1964年、新幹線の営業運転を開始した。その後、1980年代初頭にフランスのTGVが登場したことで、世界的な高速鉄道革命につながったと記事は述べる。
フォーチュン誌は、日本は50年以上前に高速鉄道を建設したが、現代になっても「驚異のエンジニアリング」であると述べている。「目を見張るようなレベルの効率性」で国内各都市を結び、平均遅延時間は1分未満であると同誌は紹介している。
日本や中国、ヨーロッパ諸国に加え、アメリカでは高速鉄道網の建設が遅れてきた。ここ数年、普及への機運は高まりつつあるようだ。
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