高速鉄道「不毛の地」アメリカに変化? 新プロジェクト着工 新幹線へ注目も
アメリカで4月下旬、ラスベガスと南カリフォルニアを結ぶ高速鉄道「ブライトライン・ウェスト」プロジェクトが着工した。これまで日本の新幹線のような高速鉄道が存在しなかったアメリカだが、建設への機運が各地で高まりつつある。
◆アメリカが数十年待ち望んだ高速鉄道
バイデン大統領は2021年11月、1兆2000億ドル規模のインフラ投資法案に署名した。これを受けてラスベガス・南カリフォルニア間のブライトン・ウェストや、米北東部でアムトラック(全米鉄道旅客公社)が進める高速列車「アセラ」などの計画が加速し、高速鉄道計画が注目を集めている。
ブルームバーグ(4月23日)によると、アメリカのブティジェッジ運輸長官はブライトライン・ウェスト着工後に声明を発表し、「人々はアメリカにおける高速鉄道を何十年も夢見てきた。バイデン大統領の歴史的なインフラ法により数十億ドルの支援が可能となり、ようやく実現する」と述べ、高速鉄道実現への期待感を示した。
>次のページ 2028年、ラスベガスとカリフォルニア間で開通へ