日本のビッグマックは高い?安い? ハンバーガーで考える世界経済
Patcharaporn Puttipon4289 / Shutterstock.com
◆世界で最もビッグマックを高く購入することになる国は?
最新の2024年7月データによると、米ドルを基準として過大評価されている通貨は、スイス・フラン(38.0%)、アルゼンチン・ペソ(20.1%)、ウルグアイ・ペソ(19.4%)、ノルウェー・クローネ(15.3%)、ユーロ(2.8%)、コスタリカ・コロン(1.9%)となった。これらの通貨は米ドルに対し、現在の為替レートがビッグマック指数を上回っている状態だ。

スイス・フラン|Korneeva Kristina / Shutterstock.com
ほかの多くの通貨は、米ドル基準で過小評価されている。最も評価が低いのはニュー台湾ドル(-58.8%)で、以下、インドネシア・ルピー(-56.2%)、インド・ルピー(-54.8%)、エジプト・ポンド(-53.6%)、南アフリカ・ランド(-52.0%)と続く。
以下、過小評価されている通貨は、ウクライナ・フリブニャ(-50.7%)、フィリピン・ペソ(-50.1%)、マレーシア・リンギット(-48.1%)、ベトナム・ドン(-47.7%)、香港ドル(-46.8%)、そして日本円(-46.3%)の順となった。日本円はエコノミスト誌が比較した世界54の通貨中、11番目に過小評価されていることになる。
別の捉え方をすると、日本円でビッグマックを購入する場合、世界54ヶ国のなかで11番目に安く購入できることになる。また、世界で最も高く購入することになる国はスイス(約1200円)、最も安く購入することになる国は台湾(約350円)ということになる。