アフリカ最大のダンゴテ製油所、ナイジェリアにとってゲームチェンジャーとなるか
西アフリカのナイジェリアに建設されたアフリカ最大級の製油所であるダンゴテ製油所(Dangote Petroleum Refinery)が、さまざまな課題や遅れを経て、運用を開始した。
◆アフリカ最大の製油所
ダンゴテ製油所は、ナイジェリアの財閥大手であるダンゴテ・インダストリーが取り組んできたプロジェクトで、企業が手がける国内初めての製油所。ダンゴテ・インダストリーは、セメント製造、精糖、港運用、パッケージ素材製造など食・住のインフラに関する事業に取り組むコングロマリットで、グループの創業者であり社長・代表取締役のアリコ・ダンゴテ(Alico Dangote)は187億ドルの資産(1月24日時点)を持つアフリカ一の大富豪である。ダンゴテ製油所の建設計画は2013年に初めて明らかにされ、当初は2016年に運用を開始すると発表したが、計画は大幅に遅れ、ようやく運用開始となった。
ダンゴテ製油所の面積は2635ヘクタール(東京ドーム約560個分)で、品川区ぐらいの広さである。同社のホームページによると、製油所の1日の生産能力は65万バレル。アフリカ最大であり、一つの原油蒸留設備においては世界一の規模を誇る。パイプラインの規模も世界最大で全長1100キロ。敷地内には435メガワットの発電所も併設されている。
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